決算書の読み方講座

【基礎から学べる決算書の読み方講座】1時間目〜決算書ってどんなもの?〜

投稿日:2017年11月7日 更新日:

決算書に興味はあるけど「内容がイマイチわからない」、「どうやって読んだらいいかわからない」ということはありませんか?

そんな決算書を読めるようになりたい方に向けて、決算書の読み方を基礎から複数回に分けて解説していきます。

1時間目は、決算書の種類とその関係についてお話します。

 

そもそも決算書ってどんなもの?

決算書とは、会社を取り巻く利害関係者(経営者、株主、債権者など)に、会社の1年間の経営成績を説明するために作成される書類のことをいいます。

決算書にはいくつもの書類がありますが、主に見ていくのが「損益計算書(P/L)」「貸借対照表(B/S)」「キャッシュフロー計算書(C/S)」の3種類で、財務3表ともいわれます。

なお、税務申告で提出が義務付けられているは、損益計算書、貸借対照表および株主資本等変動計算書で、キャッシュフロー計算書の提出は義務付けられていません。

 

決算書の種類

会社の経営活動には、「事業を行うための資金調達」⇒「調達した資金で投資」⇒「投資によって利益をあげる」という流れがあり、この流れを数字で見える化したものが「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」の3つの書類です。

損益計算書(P/L)

損益計算書はP/Lとも呼ばれ、Profit and Loss Statementの略称です。

損益計算書は、会社が1年間でいくら儲けたのか?損したのか?を見るもので、いわば会社の1年間の成績表です。

損益計算書を計算式で表すと、次のようになります。

収益 ー 費用 = 利益

これを図で表すとこうなります。

 

売上などの収入である収益から、仕入などの費用を差し引いた残りが利益というわけです。

 

貸借対照表(B/S)

貸借対照表はB/Sとも呼ばれ、Balance Sheetの略称です。

貸借対照表は、会社の決算日時点に財産や負債がいくらあるかを見るもので、会社の決算日時点の財務状態を確認するものです。

貸借対照表書を計算式で表すと、次のようになります。

資産 = 負債 + 純資産(資本)

これを図で表すとこうなります。

 

図の右側は資金の調達をどのようにしたかをあらわし、左側はその調達した資金をどのように運用(投資)したかを表しています。

 

キャッシュフロー計算書(C/S)

キャッシュフロー計算書はC/Sとも呼ばれ、Cash Flow Statementの略称です。

キャッシュフロー計算書は、会社の血液ともいわれる現金(キャッシュ)の流れを見るもので、会社の1年間のお金の増減がどのような経営活動から生じているかを見るものです。

キャッシュフロー計算書を計算式で表すと、次のようになります。

期首キャッシュ残高 ± 営業活動CF(キャッシュフロー)± 投資活動CF ± 財務活動CF = 期末キャッシュ残高

なお、キャッシュフロー計算書でいうキャッシュとは、文字どおりの現金のほか、普通預金、当座預金、通知預金、3ヶ月以内の定期預金、譲渡性預金、コマーシャルペーパーなどの換金性の高いもの(現金化しやすいもの)も含まれます。

 

貸借対照表と損益計算書の関係

貸借対照表は決算日時点の財務の状態を表し、損益計算書は1年間の経営成績を表していると説明しました。

では、時点の計算書である貸借対照表と、期間の計算書である損益計算書はどのように関係しているのでしょうか。

損益計算書は1年間の成績表ですので、1年経つとリセットされすべて「0」になります。

 

では、このリセットされた損益計算書の内容はどこに行ったのでしょうか?

実は、損益計算書の収益と費用の差額である利益が、利益剰余金として貸借対照表の純資産に組み込まれて、翌期以降の貸借対照表に引き継がれていくのです。

 

毎期毎期利益が生じている場合には、純資産がドンドン大きくなり、その会社の価値(株価)も大きくなることになります。

逆に、損失が発生した場合には、その損失が純資産に組み込まれて損失の分だけ純資産が減少することになり、純資産がマイナスになってしまうと、いわゆる債務超過という状態になります。

 

まとめ

  • 決算書の主な書類は、財務3表とよばれる「損益計算書」「貸借対照表」「キャッシュフロー計算書」である
  • 損益計算書は1年間の経営成績がわかる
  • 貸借対照表は決算日時点の財務の状態がわかる
  • キャッシュフロー計算書は1年間のキャッシュの流れがわかる
  • 損益計算書の利益または損失は貸借対照表の純資産に組み込まれるため、損益計算書と貸借対照表とは純資産を通じてつながっている

次回は損益計算書について解説します。

 

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